☑️ ウィークリーダークウェブ – 2026年7月第3週
🔍 フィリピン情報通信規制機関のデータ、ダークウェブで販売中
• 7月13日、フィリピン政府の通信・放送規制機関「N」の機密情報がダークウェブのハッキングフォーラム「BreachForums」に掲載されました。
✓ 機関「N」:フィリピンの国家通信インフラ規制や周波数割り当て、放送許可など、国の主要なネットワーク行政を担当する通信規制機関です。
• ユーザー「DNH」は、当該機関のドメインが表示されたファイル属性のスクリーンショットを公開した上で、同機関の約126GB規模(20万件以上の文書)のデータを確保したと主張しました。流出データには、役職員の氏名と個人識別情報(PII)、パスワード、内部業務記録、顔スキャン画像などが含まれていると主張しています。
➢ 同ハッカーは、今年6月にフィリピンの国立高校内で発生した銃乱射事件に関する政府の調査結果に対する不満から情報の暴露に至ったと自己の行為を正当化しています。同ハッカーは、政府が事件の原因をビデオゲームのせいにして責任を回避していると主張しています。
🔍 中東の化学企業S社、ランサムウェア攻撃「DragonForce」によるデータ流出が差し迫る
• 7月12日、ランサムウェアグループ「DragonForce」は、サウジアラビアの化学・物流企業S社を自らのデータ流出サイトに新たな被害企業として掲載し、115.54GBのデータを窃取したと主張するとともに、2日以内の暴露を予告しました。
✓ S社:サウジアラビアのダンマームに拠点を置く化学・物流企業であり、石油、ガス、石油化学産業を対象に、サプライチェーン管理、輸送、化学製品の製造サービスを提供しています。
• ランサムウェアグループ「DragonForce」は、ランサムウェアカルテル型の組織構造とRaaS(Ransomware-as-a-Service)モデルを組み合わせて運営される組織で、協力関係にある攻撃者に対してホワイトレーベルのランサムウェアビルダーとバックエンドインフラを提供しています。データ窃取後、流出を圧力手段として利用すると同時に、内部システムを暗号化して復旧費用を要求する、典型的な二重脅迫(Double Extortion)戦術を用いています。
🔍 日本の運輸N社のデータ流出、ランサムウェアグループ「AiLock」の犯行と推定
• 7月15日、日本のタクシー・運輸事業者N社のデータ2.9TBが、ランサムウェアグループ「AiLock」のデータ流出サイトにアップロードされました。
✓ N社:日本最大のタクシー会社であり、2025年3月の決算報告書基準で年間売上高約85億円(グループ会社基準で約270億円)を記録しました。
• N社は11日からオンライン受注や予約管理システム、電話予約、一部の社内サービスが利用できない状態となっており、7月13日に公式ホームページのお知らせを通じてランサムウェア攻撃を受けた事実を明らかにしました。
➢ S2Wの分析ツールによると、ランサムウェアグループ「AiLock」は専用の交渉サイトを通じて被害企業との交渉を促す二重脅迫型の攻撃を行うグループで、2025年に活動を開始して以来、日本企業を標的としたのは今回が初めてです。また、同日、日本のCRMツールベンダーS社のデータ流出を主張する投稿もアップロードしました。
*当該レポートは、S2Wのプラットフォーム「XARVIS(ザ―ビス)」で全文が提供されています。詳細に関してはお問い合わせください。